「Antec NE750」レビュー:電源に迷ったらこれを買っておけばヨシ!

2022年11月24日木曜日

PCパーツ 自作PC

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 さて、今更ですが今回の自作PCに使用した電源、AntecNE750をレビューしていきます。


基本スペック的何か

細かいスペックは他のサイトが山ほど書いてあるので割愛。さいならー
750w電源と分かれば問題ないです。

サイズはタテヨコ14cmでほとんどのケースにぶちこめますね。
小型ケースでもOK。

ケーブルはPCを動かすのに必要な部分が本体から湧いているセミモジュラータイプ
このあたりの廉価な電源には多い構造ですね。

ちなみに玄人志向にありがちな全てのケーブルが本体から湧いている電源のことをネイティブ方式と言うそうです。また一つ賢くなりましたね。

外箱をチェック


正面からの図。電源がドアップで写っていて分かりやすい。

価格.comの賞で金賞を受賞したみたいです。すごいね。人気ランキング上位にいつもいるだけのことはあります。

右の小さいアイコンは80plusゴールドであるとか、日本製のコンデンサを100%使っているとか書いてあります。コンデンサ自体が日の丸なのか…

今回作ったパソコンにはオーバースペックな電源ですが、今後アホみたいな電力を食べる4000シリーズのグラボに交換することを考えて750w電源にしました。

何より同じNeoECOシリーズの650w、550w電源より安かったというのが一番の理由です。
アマゾンでしめて10200円。怪しい出自不明の電源より安いくらいでした。


裏です。各国の言語に対応しているユニバーサル外箱。製品のウリが書いてあります。

80plus認証って、昔は白背景の無印もあったと思うんですが、需要がなくなったのかブロンズからしか見かけませんね。

コンセントから入ってきた電力をどれだけ効率よくPCに供給できるかという一つの目安です。電気代が変わるかは使い方によるのでなんとも言えません。

とりあえずゴールドって書いてるやつを選んでおけばいいんじゃないかと思います。(小並)


保証書は箱のフタ右に貼り付けてあります。

これがなかなか曲者で、電源をシュリンクした上にこのシールが貼られているんですね。
新品の証明ということでしょうが、シュリンクを剥がすと一緒に剥がれてしまうので気をつけないと捨ててしまう可能性が高いです。

保証はリンクスインターナショナルの窓口で行っているようです。なるべく使わなくて済むように祈ります…

ちなみに保証を受けるためには外箱、保証シール、購入証明のセットが必要なので捨てないように保管しておくのが吉です。

廉価な電源は3年保証が多いですが、長めの7年です。私がくたばるのが先か、電源がくたばるのが先か、レース結果が非常に気になるところですね。

開封の儀式


シュリンクを血眼でむしり取り、中身を取り出します。

きれいにまとめられたケーブルの本体、追加のエクストラなケーブルセット、そしてコンセントに接続するアース付きのアレ、説明書と小ねじのセットが出てきました。

こういうPCパーツを開封したときにする匂いが非常に好きです。プラスチックの緩衝材とケーブル周りの何とも言えない香りがすばらしい。数日すると消える名残惜しさも含めて一つの物語のようですね。

本体の裏側には黄色いシールが貼ってあります。格納したら見えなくなるのであまり意味がないですが、玄人志向のような無地と違って作るときのモチベがあがるような気がします。(要検証)

外観をチェック


本体。
真ん中のでかいシールの下にはシリアル番号のようなものが。識別するのに使うのでしょう。

ケーブルはマザボにつなぐ24ピンが硬いカバーに覆われており、それ以外はフラットケーブルになっています。

フルモジュラー電源が人気の昨今ですが、絶対使う電源だけは固定されててもいいんじゃないかと思う今日この頃です。

それにフルモジュラーだと24ピンも本体に差し込む作業が発生します。これが地味に力を使うのでツラい。

まあ組み込んだらほぼ触ることがないのでそこまで重要でもない。


コンセント側。
整然と並べられたコンデンサ類が垣間見え、作りの良さを感じさせます。
チャイナ謎電源のようなグルーガンべったりな状態はまずありません。
そして、このリア部分を見るとやっぱり思い出すんですね。


コイツ。

これは信頼性で右に出るものはいないあのSeasonic製の電源、Focusシリーズの入門モデルGM750です。店で買うと20000円くらいします。

パーツ配置といい、巻いているテープの色までそっくり。
NE750はこの電源のOEM品だとまことしやかに噂されていますが真相は不明です。

GM750はファンに長寿命の流体軸受けファンを使用していたりと高級仕様ですが、そうした部分を上手にカットして10000円で提供しているのならありがたいことですね。


最後にファンから。
黄色と黒のシールが横に貼ってあり、かっこいい。組み込んだら見えないけど。

ファンは流体軸受けではなく、スリーブベアリングファン。静音性が出ていれば方式は重視しません。静かであればそれでいい。

電源温度によってファンの回転数が変わるタイプです。最近よくあるファンが停止する機能はないです。

正直ファンが止まるグラボや電源って静音性は最強ですけど、寿命が伸びないように思うんですよね。停止時から稼働するときに一番パワー使いますから。ストップ&ゴーが多い車両が故障しやすいのもこのためです。

私は常に一定数回転している方が好みなのでこの仕様は正解でした。

組み込んだんだよ


Fractal Designのケース、Pop silentに電源を組み込んだところ。


若干写真が斜めになっていてゲボ吐きそうですが許してください。なんでもし(ry

24ピンケーブルの巻き巻きしているところが結構固く、キレイに後ろへ配線するのが難しかったです。力技で後ろに持っていきましたが。

それと電源に接続する8ピンのフラットケーブルが一度折り返さないといけないため、ねじれてしまうのがちょっと気になりました。

ねじれ防止を狙うのなら普通の丸ケーブルの方が有利ですね。

それ以外は引っかかる点もなく、速やかに配線は終わりました。
SATAケーブルを一本も使わなかったのが原因かもしれません。
HDDを4個つけるとかだと工夫しないと配線が厳しい可能性はあります。

安定性チェック

組み込んですぐにOCCTを起動しぶん回しました。
リンパック大という最も負荷がかかるベンチマークを行いましたが、クラッシュすることもなく無事に完走しました。

騒音については、ベンチマーク中に耳をすますとコイル鳴き?のような音がしている気がしなくもない程度でほとんど気になりません。
何よりファンの音が最大負荷でも全く聞こえなかったのに驚きました。室温は27度でしたが
熱くならなかったのでしょうか。

OCCTの結果スクショを残したのですが何者かによって破壊されたので今はありません。😢
発見したら追加で掲載します。

総合評価

・安定性:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
・価格:やすい
・保証期間:ながい
・総評:とてもよい

電源はトラブルが起きなければ基本100点です。インフラと同じですね。

みんな動いているのが当たり前で、問題が起きるとどうなってるんだと怒り出す烏合の衆。
auの電波障害然り。私鉄のダイヤ然り。

ここ最近のニュースを見ると一層強く思います。

そもそも原点に立ち返ればサービスが動いているのは先人の努力の賜物であり、維持しているだけでも素晴らしいことだと思います。

何かを成し遂げるということとは違い、維持は地味です。華やかではなく目に見えず、賛美されることもありません。

しかし、本当に称賛すべきは当たり前と思っていることにあるのではないでしょうか。
交通手段、電気、水道、配送など…手軽に利用できるサービスの裏にはこうした縁の下の力持ちがいることを忘れてはいけませんね。本当に頭が上がりません。ありがたいことです。

このNE750はそうしたことを再確認させてくれるパーツだと思います。
なんだか壮大な話になってしまいましたが、750w級で迷ったらこの電源を買っておけば間違いないと思います。

何かトラブルが発生したら追記したいと思います。

それでは皆さん、また次回!






















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